Tumblrに引っ越します。

ご無沙汰しております。
メス戌&Co.です。


突然ではございますが、引越しのお知らせです。
珍しく来月2本のライブが決まっておりまして、良い機会なのでTumblrで新しいページを作りました。
年にライブ1本か2本という、ちょースローペースな今のメス戌&Co.には、ブログというメディアは図体がでか過ぎたようです。


新しいメス戌&Co.の窓口はこちらです。
http://mesuinuandco.tumblr.com/
どうぞよろしく。


それでは、
ごきげんよう

番台スパークス

ここんとこ、でんぱ組.incの「でんでんぱっしょん」という曲に異様に持っていかれています。

今はちょっと落ち着いてますが、ひと月程前に最初にこの曲を聴いてから後の1週間はやばかった。
ここまで1曲リピートし続けた曲は、どこまで記憶を掘り起こしてもちょっと見当たらないってくらいに。
脳内再生も勘定に入れたら1週間で300回以上再生したんじゃなかろうか。
にも関わらず、およそ自身で把握している自分の音楽的嗜好に合致するところのあまりないこの曲の何にそこまで魅かれているのかうまく言語化できずにいて、あえて理由付けをしてもどうも後付感があるので、最近はとりあえず脇に置いておくことにしました。

で、これを契機にちょっとアイドルソングを聞きかじったりして、分かってはいたけどJ-POP特有の楽曲構造について再認識。

Aメロ→Aメロ→Bメロ→サビ→Aメロ→Bメロ→サビ→(Cメロ)→サビ みたいな。

90年代のJ-POPがほとんどこの定型に収まっているのは認識してましたが、今でもやっぱりそうなんですね。「でんでんぱっしょん」も然り。


楽曲構造といえば、70年代初頭にロバート・ワイアットがやっていたマッチングモールというバンドに、「Signed Curtain」という曲がありまして、これが大好きなのですが、
歌詞を意訳するとこうです。


「Signed Curtain」


ここが一番のAメロ
ここが一番のAメロ
一番の、Aメロ


そしてここがサビ
あるいはBメロかも
あるいはこの曲の別のパートか


ここが二番のAメロ
おそらく最後のAメロ


そしてここがサビ
あるいはBメロかも
あるいはまた別の転調


気にしないし
悪くはない
つまり君に届く役に立たないから
僕はもうこの曲を信じないってこと

こんな感じで、要はこれ楽曲の構造を実況中継しながら歌ってる訳です。
こういうメタな視点を持った作品が好物でして。

で、この曲を聴いててもはっきりサビといえる程大きく盛り上がるメロディーは登場しないんですね。
ロバート・ワイアット自身も歌っているように、サビなのかBメロなのか何なのかはっきりしないっていう。
この曲に限らず、自分の知っている範囲で主に欧米のキャッチ―なメロディーを持った曲を思い起こしてみても、J-POPで主流の3つ以上のメロディーパートのある曲ってかなり少ない気がするのです。Bメロってあんなりない。

「でんでんぱっしょん」を知るきっかけとなったライターの柴那典さんのブログでも掘り下げて議論されているところですが、こういう割とまどろっこしい楽曲構成にポップネスを感じる感性というのはドメスティックに発展したものってことでしょうか。


「浮世絵化するJ-POPとボーカロイド」のその後の話。あと、6/17に下北沢でトークイベントやるってよ。


翻って自分が今まで作ってきた曲を見直してていくと、所謂J-POP的構造をきちんとたどった曲というのが僅かに2曲しかなくて、かろうじてAメロ・Bメロ・サビという3つのメロディーパートが含まれる曲も5曲くらいしかないことに気が付きました。
手ぐせといえばそうだし、構成能力のなさでもありますが、こういうJ-POP的な構造って曲がドラマチックになり過ぎるきらいがあるし、背後にあるカラオケ文化的なものに対する近親憎悪みたいなものもあり、あえて避けてきたようなところがあります。
ところが、ここのところこれが一周して面白いなぁと思えるようになってきたりして…。

で、そんな曲を作ってみたりしていたところにタイミング良くライブのお誘いをいただきまして。以下。


「第2回ふろ本市@錦湯 〜男湯本、女湯本〜」

とき:2013年7月13日(土)、14日(日) 11〜17時
ところ:元銭湯の錦湯(中京区丸太町寺町下る・丸太町御幸町下る)
詳しくはコチラ


去年行きたかったけど行けなかったイベントなので普通に何もなくても行こうと思ってましたが、
13日(土)、これの「番台BGMライブ」という枠で演らせていただくことになりました。時間は未定。

「BGM」なので、さらっと聞き流せる感じでやりたいなぁと思ってるんですが、J-POP的楽曲って多分BGMにはなりにくいんですよね。押しが強すぎて…。

ということでまだノープランですが、楽しそうなイベントなのでお誘い合わせの上どうぞ。もちろん入場無料です。

偶然の音楽—その偶発的休止と継続

そういえば先日の「日曜大工的第1.5回」について、どんな編成でやるかをここで告知しないままでした。
こんなメンバーで演りました。


岩田篤 うた、ギター、ウクレレ
吉田明弘 ベース、ギター
上條秀樹 キーボード



そして、今週末。
今回は私ひとりです。


2012年4月7日(土)
Tranqroom
大会企画
『デコ耳ネーション』


開場18:30/開演19:00
前売り/当日1500円(+1drink)


出演
Senoo ricky、グースー、atsuiso、メス戌&Co.

Tranqroomの二階ギャラリーで、月替わりにテーマを決め?て空間演出を施した特設スペースを用意し、週末に様々な演奏家が?ライブを行う、大会企画の新しい試み。四月のテーマは緑。

ライブの模様を、taikaiサイト内にある番組ページにて、U?streamを使い配信され、その模様を覗き見ることができます?。
ライブ会場で、空間と音に浸ることも、オンラインでの視聴も、加?わり方は各々自由自在。

taikaiサイト
http://taikai.enishis.com/

予約
info@taikai.enishis.com/


ユースト生中継ということで、初体験!
楽しみです。
当日来られない方もユーストでチェックしてみてください。
ちなみにメス戌&Co.は21:30過ぎくらいに現れると思われます。




さて、実はメス戌&Co.という名前ではもうかれこれ11〜12年程やってきておりまして。
その間メンバー構成とかコンセプトとかそれなりに変遷を遂げてきた訳ですが、岩田篤・吉田明弘・岩田邦彦という3ピースを中心に据えた所謂バンドになってからでも気が付けば6年くらいの歳月が立ちました。
この度、諸般の事情によりドラマー邦彦氏が京都を離れることとなり、この3ピース期も一旦おしまいということになります。ありていにいえば。
ありがとう、邦ちゃん。
…と言っても新居は結構近所だし、いずれそのうちまたやるんでしょうけどね。
そもそも3ヶ月連続でライブやってるのも奇跡かと思えるくらい活動してなかった訳だし、それでも偶然みたいなことをきっかけにして、こうしてなんだかんだやっていってるので何の悲観もない訳です。


まぁのんびりと、シンクロニシティの示すままに、続いてゆくようです。

家具“な“音楽

今週末です。↓


『日曜大工的 第1.5回』
出演:グースー、メス戌&Co.
日時:3月18日(日) 20:00〜
会場:3階の100000t
チャージフリー
10000t(じゅうまんとん):京都市役所のすぐ脇にあるレコード・古本屋さんです。
京都市中京区寺町御池上ル 上本能寺前町475雅会館3F
TEL 075-756-7986
http://100000t.blog24.fc2.com/
そしてまたほとんど強制的にメスコストラッププレゼント。
本来500円で販売してるものですが、このイベントに限りということで。


先月ほとんど何の準備もせずに挑んだライブは、何の準備もせーへんなりの結果に終わり、まともに1回分とカウントするには忍びないもの(=0.5回分)となったので、今回は第1.5回と銘打ちました。
そもそもこのイベントタイトルは、自動筆記的に頭に浮かぶ言葉を適当に挙げた候補の中のひとつで、最終決定も他人まかせという非常に雑な流れで決まったものです。なので、全然深い意味はないはずなのですが、タイトルに据えてしまうと何かしら理由付けしたくなるのが人情ってもんです。


「日曜大工」という行為を定義付けるものとして大きくは2点あると思います。
1.普段別の職に就いている者が休日のみ大工仕事をする(そのため、大工仕事のレベルは高くない)
2.自分の使うものは自分で作る=DIY
で、まぁこう改めて定義を見直してみると、それなりにうまく内容と合致しているような気もします。
あとは、じゃあ日曜大工で何を作るかとなると広義の家具ということになるのでしょうが、家具と音楽を結び付けて僕が連想したのはエリック・サティの「家具の音楽」でした。

家具の音楽」は、生活に溶け込む音楽を目指したもので、アンビエントの始祖とも言われますが、これもある意味メス戌&Co.の目指すところであります。
そもそも歌を中心に添えている時点でアンビエントにはなり得ないですが、主義主張のない存在感の希薄な音楽に憧れます。(…が、結局エゴには勝てないのが実際だったりする。)
アンビエント環境音楽と翻訳されるように限りなく透明に近い音を目指すのに対し、(サティが意図したかどうかは知りませんが)家具にはそれぞれ機能があるというところはポイントです。
座ったり、書き物をしたり、ごはんを食べたり、服をしまったり、本をしまったり…。
つまり、家具それ自体は強くその存在を主張しないけれどもしっかり意味を持っているし、暮らしを豊かで彩りのあるものにしている。
その意味で僕のイメージする家具“な”音楽って例えばこんな感じ…


今回出演していただくグースーは、僕から声を掛けたくせに全くの初見でありまして、でも何だか家具“な“音楽を聴かせてくれそうなお二人です。
楽しみ。


それでは皆様、万障お繰り合わせの上ご来臨の程何卒よろしくお願い申し上げます。

日曜大工型想像力

前のエントリーが2010年の6月。

何だかおざなりな東京ライブの告知。

それから1年と8か月の間にライブって何回したっけと思い返してみると、、、


えと、1回……

1回ですね。なんと。


課外活動的に“トリオ・デ・オンブ・ニ・ダッコ”名義でお年寄り向けにやったのと、無声アニメに音を付けるっていうワークショップに参加させてもらったものを合わせると3回ですが、メス戌&Co.としては昨年3月にやっただけ。
もう普通のバンドなら解散してるも同然ですが、メス戌&Co.は厳密にはバンドではないので、いつでも復活しようと思えば出来るのです。

という訳で、昨年3月以来のライブが決まりました。下記。


『メス戌&Co.日曜大工的な音楽』

日時:2月19日(日) 19:00〜
会場:3階の100000t
チャージフリー
10000t(じゅうまんとん):京都市役所のすぐ脇にあるレコード・古本屋さんです。
京都市中京区寺町御池上ル 上本能寺前町475雅会館3F
TEL 075-756-7986
http://100000t.blog24.fc2.com/



11ヶ月ぶりのライブにして、冠イベントみたいなタイトルを付けていただいて、身に余るお話なのですが、実際何をどうしようか全く考えていません。

先週急に決まったため、清々しい程に準備不足です。

多分、数人集まってぶっつけでセッションっちゅう感じになると思いますが、タイトルの通り、素朴な、日曜大工的なものになるでしょう。

…と書いてみて気になって「日曜大工」の定義について検索してみる。


wikipediaの日曜大工の項にこんな記載が…

「日曜大工は木材と想像力、若干の器材があれば始められることからハードルが低い。」


木材と器材だけでなくて、真ん中に「想像力」と入ってるところにグッときましたね。
確かに趣味であろうと何だろうと想像力がなくちゃモノはつくれない。




ところで、昨年に1度だけ行ったライブというのが3月20日に心斎橋のnu things JAJOUKAで行なったものでした。あの震災の9日後。

非常に小さな声で、ほんの数人にしか届かないレベルで歌うだけの僕のような小市民も、震災以後ご多分に漏れずいっちょまえに、何のために音楽をつくるのか、音楽に何が出来るのか、みたいな問いに向かうことが多くなりました。そんなことに意味がないとは分かりつつ。

痛感したのは、音楽を創る時に最大限発揮していると思っていた「想像力」というものが、実際にはひどく偏狭で取るに足らないものなんだということです。

でも、そんな偏狭な想像力しか持ち合わせていない自分にも、震災を受けて以後もその価値が揺らぐことのない作品を生み出してこれていただろうかと振り返ると、5年程前に作った「22世紀」という曲は我ながらなかなか良く出来ている。


22世紀


おひさしぶり

こんにちは

いや、こんばんは

日が暮れそうだね


僕の名前覚えてる?

…それ違うな

まぁいいんだけどね


砂利道を 歩く 歩く 歩く

思うこととぎれとぎれ

この街の仕組みのようだな


セル画みたい

世界は少しづつずれてゆく

記憶の底つつかれて

嬉しく悲し この暮らし



おとぎばなし大好きさ

染み込む土が足の裏にちゃんと

古いうたが大好きさ

染み込む土を覚えている



セル画みたい

世界は少しづつずれてゆく

記憶の底つつかれて

嬉しく悲し この暮らし



…とまぁ、こんな感じの曲をやってます。メス戌&Co.です。どうぞよろしく。
明日の晩7時には100000tへ。


ご来場の方にはオリジナルメス戌&Co.ストラップをプレゼント!

東京

ご無沙汰しております。

今週末東京でライブです。
ソロです。
ソロのライブは2年ぶりとかじゃないかしらん。

渋谷7thFloor
07/03 「図鑑に載っていない音楽」
柚木隆一郎(ex.EL-MALO)/メス戌&co./Stefanie/Sheeprint
開場18:30/開演19:00
● 前売\2300/当日\2800
● ドリンク代別 \500

今回はちょっと時間があるので東京散歩に出かける予定。
柴又とか行きます。

情報の堪えられない軽さ

書きたいことと書かねばならないことがいくつかあって、そのどれもがすでに言うべきタイミングの逃してしまった感があるのですが、まとめて書いておこうと思います。


まずひとつ、


5月2日忌野清志郎さんが亡くなりました。


僕がライブというものに生まれて初めて行ったのは、高校2年の時、2000年12月ラフィータフィーの『マジカデミルスターツアー』でした。(終演後握手会があって、僕キヨシローと握手したんだぜ!)
結局それ以降はフジロックでちらっと見た程度で、ライブを見ることはありませんでしたが、それ以来清志郎さんの歌は僕の中に非常に特別な形で染み込んでいったのでした。

「熱心に動向を追うでもないけど、ふとした時にどうしようもなくその声が聴きたくなる。」
好きなミュージシャンはそれこそ山程いますが、そんな存在は僕の中で清志郎さんただひとりでした。


そして彼は僕に歌うことを教えてくれた人でもあるのです。そう勝手に思っているだけですが。


残念ながら遺作になってしまった『夢助』というアルバムに「オーティスが教えてくれた」という曲が収録されています。
清志郎さんが敬愛するオーティスレディングについて歌った歌。
若き日の清志郎さんがラジオから流れるオーティスの歌声に「歌うこと」や「恋をすること」を教わったということが綴られています。
ここで歌われていることを僕はそのまま清志郎さんに教わりました。
歌うきっかけを与えてくれたのはもちろん清志郎さんだけではないですが、何をどうやって歌えばいいのかを教えてくれたのは間違いなくこの人。


あまり長々と書いて、変に伝説めいてしまうのは嫌なので、この話はこの辺でやめておきます。
「♪天国はな〜い」ので「ご冥福を…」とかはよしておいて…
本当にどうもありがとうございました。



そして、メス戌&Co.の話。


「キヨシローが教えてくれた」歌を歌います。日曜日。


5/17(日)三条VOXHall
我々の演奏は18:30頃からです。


Kyoto petit wheel music festival
「三条音線-sanjo online-」

会場

新風館/和音堂/VOXhall/アヴァンギルド/モダンタイムス

open 17:30 / start 18:00(新風館は13:00/18:00の昼夜公演)
入場無料(新風館以外の会場は入場時に1ドリンク代500円が必要です。)



出演


VOXhall

夜bus-IC / MILK BAR/ トレーニンボイジャー / メス戌&Co./シリカ / ペネロペ

/レシーバーズポンポンヘッド/ 空中ループ


モダンタイムス

赤い実 / 広田勝紀 / Limit of child / 秋村充(若者たち) / 四星球

/情熱マリーとしゃぼん玉ハイスクール


和音堂

河野沙羅 /ムッティーNORTON) / 田中賢 / 安藤明子 / 無来館 / カケラバンク


アヴァンギルド

Sugar’s Campaign / METON MILK / サカモト教授 / 永尾蕗子/ swimm / シェムリアップ


新風館

801ちゃん/Life Time Rag / くろじん↑ /水瓶 / サカモト教授
キッサコ / shiba in car / Nobowa/Turntable Films


どうぞよろしく。



そして最後にもう一点。


メス戌&Co.HOMEPAGE→お探しのページはみつかりませんでした。 −Not Found−
http://www16.ocn.ne.jp/~mesco/


ホームページがなくなってしまった!


昨年末か今年頭に、2年くらい前からほとんど使わなくなって放置していたOCNのメールアカウントを解約したんですけども、どうやらそれが今になってこっちにも反映されたみたいです。
まぁホームページがなくなっても、このブログもあるしMySpaceもあるしYouTubeもあるし、そもそも頻繁に更新せにゃならん程精力的に活動してるんでもないし、閲覧数も少なそうだし、ないならないでいいかなぁと。
メス戌&Co.のホームページを作ったのは2004年の10月でしたから、彼は4年半もの間Web上でのメス戌&Co.の顔としてひと時も休むことなくその職務を果たしてきたのであります。
お疲れ様でございました。


という訳で、このブログをメインで使っていけるように更新していかないとダメですね。タグ分けとかもちゃんとして。
まぁそのうち。


以上です。では、17日にお会いしましょう。