日曜大工型想像力
前のエントリーが2010年の6月。
何だかおざなりな東京ライブの告知。
それから1年と8か月の間にライブって何回したっけと思い返してみると、、、
えと、1回……
1回ですね。なんと。
課外活動的に“トリオ・デ・オンブ・ニ・ダッコ”名義でお年寄り向けにやったのと、無声アニメに音を付けるっていうワークショップに参加させてもらったものを合わせると3回ですが、メス戌&Co.としては昨年3月にやっただけ。
もう普通のバンドなら解散してるも同然ですが、メス戌&Co.は厳密にはバンドではないので、いつでも復活しようと思えば出来るのです。
という訳で、昨年3月以来のライブが決まりました。下記。
『メス戌&Co.日曜大工的な音楽』
日時:2月19日(日) 19:00〜
会場:3階の100000t
チャージフリー
10000t(じゅうまんとん):京都市役所のすぐ脇にあるレコード・古本屋さんです。
京都市中京区寺町御池上ル 上本能寺前町475雅会館3F
TEL 075-756-7986
http://100000t.blog24.fc2.com/
11ヶ月ぶりのライブにして、冠イベントみたいなタイトルを付けていただいて、身に余るお話なのですが、実際何をどうしようか全く考えていません。
先週急に決まったため、清々しい程に準備不足です。
多分、数人集まってぶっつけでセッションっちゅう感じになると思いますが、タイトルの通り、素朴な、日曜大工的なものになるでしょう。
…と書いてみて気になって「日曜大工」の定義について検索してみる。
wikipediaの日曜大工の項にこんな記載が…
「日曜大工は木材と想像力、若干の器材があれば始められることからハードルが低い。」
木材と器材だけでなくて、真ん中に「想像力」と入ってるところにグッときましたね。
確かに趣味であろうと何だろうと想像力がなくちゃモノはつくれない。
ところで、昨年に1度だけ行ったライブというのが3月20日に心斎橋のnu things JAJOUKAで行なったものでした。あの震災の9日後。
非常に小さな声で、ほんの数人にしか届かないレベルで歌うだけの僕のような小市民も、震災以後ご多分に漏れずいっちょまえに、何のために音楽をつくるのか、音楽に何が出来るのか、みたいな問いに向かうことが多くなりました。そんなことに意味がないとは分かりつつ。
痛感したのは、音楽を創る時に最大限発揮していると思っていた「想像力」というものが、実際にはひどく偏狭で取るに足らないものなんだということです。
でも、そんな偏狭な想像力しか持ち合わせていない自分にも、震災を受けて以後もその価値が揺らぐことのない作品を生み出してこれていただろうかと振り返ると、5年程前に作った「22世紀」という曲は我ながらなかなか良く出来ている。
22世紀
おひさしぶり
こんにちは
いや、こんばんは
日が暮れそうだね
僕の名前覚えてる?
…それ違うな
まぁいいんだけどね
砂利道を 歩く 歩く 歩く
思うこととぎれとぎれ
この街の仕組みのようだな
セル画みたい
世界は少しづつずれてゆく
記憶の底つつかれて
嬉しく悲し この暮らし
おとぎばなし大好きさ
染み込む土が足の裏にちゃんと
古いうたが大好きさ
染み込む土を覚えている
セル画みたい
世界は少しづつずれてゆく
記憶の底つつかれて
嬉しく悲し この暮らし
…とまぁ、こんな感じの曲をやってます。メス戌&Co.です。どうぞよろしく。
明日の晩7時には100000tへ。
ご来場の方にはオリジナルメス戌&Co.ストラップをプレゼント!